取り零す

皆様は角川mini文庫を覚えておいででしょうか？
今にして思うと革新的な存在だったにも拘らず、
筆者も気付いたらその存在を記憶の隅に追いやって
おりました。
その角川mini文庫の中にもボーイズラブ作品が含まれて
いた事実を、皆様はどう認識されるでしょうか？


筆者としてはインパクトは感じたものの、然程の
驚愕はしませんでした。ボーイズラブ専用レーベル
である角川ルビー文庫が創設される迄ライトノベル
用レーベル：角川スニーカー文庫にボーイズラブ作品が
数点収録されていた事をご記憶の方もいらっしゃい
ましょう。それを思えば成る程とも合点出来るのです。
只一つ難点を言えば、但し書きが一切無いと言う事
でしょうか。つまり、何も知らない人が立ち読みの
つもりでそのままパラパラと捲ってどう感じるかは
出たとこ勝負と言う訳で御座いますね。


今確認しましたら、角川mini文庫は一頁当り420文字*1で
構成されています。そして凡そ本文は120頁程度。
単純計算しますと原稿用紙126枚分の小説乃至文章を
収録する事は可能なのですね。中篇クラス一篇若しくは
短編クラス二篇*2収録可能と言う事です。
変に薄い文庫を出すよりはこちらの版型にした方が
余程充実して見える、と言いましたら少し乱暴な
物言いでしょうか？

あの、晴れた青空 (角川mini文庫―タクミくんシリーズ (95))/ごとうしのぶ
奈津子玉砕 (角川mini文庫―富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 (91))/秋月こお
卒業M―ANNIVERSARY~オレたちの記念日~ (角川CD mini文庫 (73))/有栖川ケイ

小さなスペースではあるでしょうが、今でも充分
可能性を秘めた存在だと思うのです。

*1:30文字×14行と言う計測結果でした。

*2:長さによる分類に就いては　http://novelwood.s22.xrea.com/cgi/search/theory.html#2　を参照しました。