腐女子言端の内と外

腐女子腐男子関連彼是

感じたもの

皆さんの尾崎語り高河語り野火語りなるしま語りを
拝読していると読み込んでおられるなぁ、と感心
するばかり。なるしまさんに至ってはまだ未読な筆者が
何を言えると言う事も無いのですが、とりあえず
感じた所を簡潔に書き留めて置きます。
●○●
尾崎南さんは、商業作品を読むよりも同人作品…殊に
『独占欲』として系統立てられた作品群を読んだ方が
彼女の叫びにより近づける様な気がします。
商業作品の場合、どうしても演出が過剰な気がするの
ですね。
尾崎さんの作品にとって性行為とは、会話の延長線上に
あるものであって特別なものではないと思うのです。
会話の延長線上にあるものだから、行き違いや一方通行も
あって当然でしょうし、裏腹な事もあるのでしょう。


高河ゆんさんは、たぶん高河さんの世界との相性ではなく
作品との相性で愛読できるかどうかが決まる作家さん
なのではないかと思います。
筆者の場合、『源氏』の世界観とはたまたま相性が良かった
みたいでしたが、『アーシアン』との相性は微妙な所でしたね。
『源氏』の中で見た性行為は、何かアクセントめいた
使われ方をしていたなと言う印象があります。日常の
句読点と言う感じでしょうか?


野火ノビタさんには、ツボの付き所が上手い人と言う
印象があります。緊張と緩和のバランスも独特な感じかも。
多分他の作家さんとは緊張の緩和のバランス割合が逆
なんでしょうけど、それで居て作品世界が崩れる事は無い。
性行為の後先の展開を観たいが為に作品を読む人が多い
様な気がします。何故性行為が必要なのかの回答をくれる
様な気がするんじゃないでしょうか。


そしてよしながふみさんの場合。
徹底的なエロか心理戦かの二択の人と言う印象が強いんですよ(苦笑)
登場人物達の内面が繊細なのは言うまでも無い大前提として
あって、その感情の交流の際にエロが混じるか混じらないか、
だと思います。
とっつきやすそうで、一歩間違うと大火傷の人と言う感じですね。
●○●
こう言う拙い感想ですが、何かの参考の足しになれば幸いです。