やおいの不意打ち
やおいの不意打ち、と来れば筆者の中では胡桃ちのさんと
決まっております。このお名前で判らなければさおしか然さん
と申し上げれば合点される方もいらっしゃいましょうか。
と言うかこの方もwikipediaに登録されてる*1なんて…
何方ですかそんなブラボーな事をされる方は(笑)
閑話休題。
そもそもこの方を筆者が知ったのが今は無きやおい文芸誌*2の
連載*3でしたからね。普通の漫画にやおい要素を匂わせる
一コマがするりと入り込んでいても普通に微笑むだけです。
この方の処理が凄いなと思うのは、やおいを匂わせても読者を
退かせずさらりと笑いの落し所に持っていく所なんですね。
落とすと言っても蔑んだ笑いで落とすのではなく、『あなたも
そう思っちゃったのね』と言う苦笑いでの落とし方が殆どでは
ないかと。ま、早い話同病相憐れんで泣くより笑い飛ばし
ましょう、と言う感じですか。
- 作者: 胡桃ちの
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2004/06/03
- メディア: コミック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
本当に上手い具合に飛び込んでくるやおいネタを料理しています。
笑わせるだけでなく、ほろりともさせています。
この方にはいつか本当にやおいネタだけで思い切り描いて
欲しいなぁと言う気がするんですけどね。
あのやおいネタ4コマの連載で関心を持ってしまいましたので。
因みに、この『つなみティーブレイク』の主人公の娘さんも
腐女子なんです。
此処まで笑い飛ばせた方がまだ良いかもしれませんね。
腐女子を扱った4コマとしては反島津小太郎さんの『C!!』も
あります。これは作品として読むと面白いのですが、時々
同属嫌悪の遣る瀬無さみたいなものが見えて読むのが
お気の毒になる事があります。他人を見て笑っている
つもりが、実は鏡に映った自分の顔を見て笑っていた
とかね。洒落になってないのがお好きなのかも知れませんが。
- 作者: 反島津小太郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2004/08/25
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (8件) を見る