腐女子言端の内と外

腐女子腐男子関連彼是

膨大な偽典

アンソロジー専門の本屋があってもおかしく無い程
現在アンソロジーは増殖してしまっています。
顧みればキャプテン翼で既に30冊程アンソロジー
出ておりましたしね。サムライトルーパーで60冊程度。
星矢はキャプテン翼より若干少なかったかも知れません。
現在増殖率が大きいのは矢張りテニスの王子様でしょうか。
下手すると70冊は確実に行っていそうな気がします。
ONE PIECENARUTOもまだまだ勢いがありますね。
この2作品も50冊程アンソロジーがあった筈です。
逆に1冊しかアンソロジーが出ていないジャンルも
ありますけどね。筆者の知る限りでは有栖川有栖さんの
『アリス』もの・犬夜叉アイアンリーガー*1・そして
ハリー・ポッター*2と、この辺でしょうか。
これらの作品は同人誌の世界で全く人気が無い訳では
無いのでしょう。アンソロジーが成立するには微妙な
力学が働いているのやも知れません。
ガンダムの系譜でアンソロジーが成立しえたのは
機動武闘伝Gガンダムと新機動戦記ガンダムWと言う
現実もありますし*3
何故これだけのアンソロジーが発行され売れるかと言えば、
愚考しますに一つは妄想補完の呼び水としてではないかと
思うのです。原典を見て色々妄想してしまった。でも
自分の想像力では妄想を補完する事が上手く出来ない。
じゃあ、他の人からヒントを貰おう!と言う発想に至るの
かな、と。
もう一つ考えうるのは、お気に入りの同人作家さんが
連載している雑誌感覚ですね。
いつしか同人誌再録アンソロジーのシリーズ中で連載めいた
連作掲載と言う事例が慣例化し定着して行った様に思います。
筆者がそれを確認し意識したのはるろうに剣心封神演義
辺りですね。テニスの王子様ヒカルの碁でもそう言う事例が
あるのを確認しています。
お気に入りの作家さんの同人誌だけ買って満足できれば良い
のでしょうが、それは少々酷な相談でしょう。
だから雑誌感覚でアンソロジーを買う、のかも知れません。
そこに目をつけたのかふゅーじょんぷろだくと及びHILAND
同人作家さんの個人選集を発行していたりしますしね。
同人誌アンソロジーだけ集めたら、さてどれだけの本棚が
埋まりますやら。本自体を集める財力の他に、本棚を置く
部屋の床下を補強する財力も必要になることは確実かも
知れません。

*1:これは伝聞にて存在を知りました。

*2:id:XQO:20040812#1092266991参照。

*3:サンライズ側からの肝煎りアンソロジーは除外して考えています。