腐女子言端の内と外

腐女子腐男子関連彼是

私見アンソロジー史覚書

さて、1987年のそもそもの発端から観てみましょうか。


現行の商業出版に於ける同人誌再録アンソロジーの嚆矢と
なったのは、1987年1月24日にふゅーじょんぷろだくとから
発行された『別冊COMICBOX1 つばさ百貨店』でした。
そこから始まった流れが今日まで続き、ましてや自分が
その傍証にお付き合いするなんて知り染めし頃は露程も
思っておりませんでしたが。
閑話休題
この本はどうやら市場に受け入れて貰えたらしく、続けて
ふゅーじょんぷろだくとは『つばさ五段活用』『星矢に夢
中!』『星矢危機一髪!』…と続け様に同人誌再録アンソロジー
発行をして行く様になります。この状況が今日の同社の
活動に大きな影響を与えたであろう事は否めないでしょう。
『アンソロジー』と言う言葉を同人再録集の名称として
適用したのもふゅーじょんぷろだくとです。
その嚆矢は『別冊COMICBOX 翼同人誌傑作アンソロジー 
つばさ五段活用』(1978.7.1初版)であったと思われます。
さて、このままふゅーじょんぷろだくとの独占状態が
続くかと思われた同人誌アンソロジー市場ですが、
1988年に新勢力が参入致します。青磁ビブロス(現BIBLOS)が
星矢同人誌アンソロジー『FRESH PACKS メイドイン星矢 
星矢同人誌アンソロジー』(同年4月20日発行)を発行して
参入してきたのです。
なお、青磁ビブロスはこの本に社運を賭けていたものと
思われます。この本が発行した書籍の第一号であった様
ですから。
続けて同社は7月7日に『FRESH PACKS2 FIELDPARTY 
コミックパロディアンソロジー』を発行し、これが同人誌
アンソロジー市場拡大の第一歩を開く礎になったものと
考えられます。
さて、この2ジャンルの同人誌アンソロジーは原作側の承認を
取った上で発行されていたのでしょうか?答えは否です。
良くぞ発行を継続できていたものだと内側の人間でさえ思います。
此処で一旦切ります。