腐女子言端の内と外

腐女子腐男子関連彼是

補完≒パロディー≠妄想

さて、サムライトルーパージャンルに於いて同人誌と商業出版が
近づく事で、読者の選択肢は広がったのでしょうか?
同人誌もカバーできた読者にとっては是であると思われます。
一般読者にとっては否であったでしょうが。
確かにやおいの過剰な蔓延を防止できた*1と言う堅気の人に
とっては有り難いメリットはありました。が、その反面で
ギャグや同人誌ならではの冒険についてもアンソロジー再録に
あたって規制があったものと思われるのです。
偏見承知で敢えて言いますが、その当時の同人誌アンソロ
ジーは原典補完の為に商業側に利用された面もあるのでは
無いでしょうか?サムライトルーパーについては特にそう
思えます。天空戦記シュラトはその点で結構寛大でしたね。
再録アンソロジーではやおいもギャグもきちんとカバーして
ましたから。商業側のお遊びもありましたしね*2
●○●
ここでid:XQO:20040812#1092316383の内容を反復します
同人側による補完と言うのは読者視聴者としての願望が
同人作家の手によって形になったものです。それはあくまでも
個人の内面における補完なのです。
全ての人に通用する外伝や続編とは成り得ないのです。
天空戦記シュラトジャンルの同人誌アンソロジーでは、
まだ同人側の補完と商業側の補完に辛うじて一線が引かれて
いました。
が、サムライトルーパーに於ける商業資本の同人的な
活動を見渡すと…同人側の補完(≒妄想)と商業側の
補完を混同視してしまった動きが一部とは言え存在した
様子が見えるのです。
これが今日まで影を落としているのだとしたら、
一寸切ないですね。

*1:あくまでも商業出版の目の届く範囲内での話ですが。

*2:ビデオ販売された総集編に於いてギャグによって歪曲されたアテレコをなさっていたり、ですとか。