内側の人
やおいという言葉は、内側の人にとっても使い勝手の良い言葉だった
と思います。それは『耽美ほど重厚ではないが男性による男性向け
エロほど直接的でもない』と認識されていたのではないでしょうか。
少なくとも、『男性同士の恋愛を描く作家』と言う意味合いで
『やおい作家』と名乗っていた人はいたでしょう。
第1次キャプテン翼ブームの頃を思い返すと、一口にやおいといっても
その中には耽美的なものもボーイズラブ的なものも包括されていた
様に思います。ショタ的な部分の萌芽もあるにはありましたが、
それを育むにはキャプテン翼という揺り篭は余りにも青少年の世界で
ありすぎたのでしょう。当時やおいとして料理されたのは中学生編が
メインでしたしね。