薔薇の血脈
男同士の関係＝薔薇と言う比喩は名高き男性同性愛雑誌「薔薇族」が
由来と言う事で世間の認識は落ち着いていますが、その「薔薇族」の
誌名の由来に就いて考えられた方は居られましょうか？
「薔薇族」創刊（1971年）以前には澁澤龍彦氏・三島由紀夫氏らが
関係した「血と薔薇」という雑誌が発行されておりますし（1968年）、
その翌年（1969年）にはピーター（池畑慎之介）氏主演の「薔薇の葬列」と
言う映画も公開されております。
耽美なる男性の象徴であった薔薇。
耽美なる男性＝同性愛者という認識が深まってゆき、そのイメージが
転用されたものでしょうか。
零れ話ですが。
1977年8月30日発行の週刊プレイボーイ誌上にて「ウラ薔薇族」なる
言葉が出現したそうです*1。
現在の『やおい』に相当する言葉の様ですが。
この記事を書いた方は、薔薇族の誌名の由縁を知った上でこの記事を
書かれたのでしょうか？一寸気になります。
