腐女子言端の内と外

腐女子腐男子関連彼是

「やおい」の源

書き方に不慣れな所為か、一番最初の記事を消去してしまいました^^;
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思い立ったが吉日、鉄は熱い内に打てと申します。
早速ながら「やおい」と言う言葉について提唱者と
される方々の遺産の復刻資料を拝見しつつ暫し
お話致します。

『らっぽり やおい特集号』(1979.12.20初版/
らっぽり編集事務局/波津彬子:責任編集、「小説
JUNE2001年3月号/No.129/01.3.1発行/マガジン
マガジン刊」に再録)

この本こそがやおいと言う言葉の淵源とされる同人誌です。
この本に収録されている作品は何れもオリジナル作品であり、
男同士の恋愛沙汰は描かれていますが、事に及んでいる
シーンを誇示する内容ではありません。
むしろ事の前後を描く事によって描かなかったシーンを
浮き彫りにしようという職人魂が感じられます。

責任編集者であった波津彬子女史のインタビュー記事
(JUNE1993年11月号/No.73/1993.11.1発行/マガジン
マガジン刊/米沢嘉博等が参加の『同人誌座談会』中に
挿入収録)によりますと、往時彼女が在籍した『ラヴリ』
なる漫画研究会で流行した言葉、「山無し」「落ち無し」
「意味無し」が、そもそもの言葉の淵源であり(93年の
時点での約15年前との事ですから、78年辺りの事でしょう)、
その流行の中で描かれた『夜追』という作品の存在が
『らっぽりやおい特集号』を物するきっかけとなったとか。
『夜追』を書かれたのは『ラヴリ』会員であり『らっぽり』
同人でもある磨留美樹子さんであったとの事です。
この経過を見ますと『やおい』という言葉の発祥当時から
既に当て字の存在は約束されて居た様なものであったのかも
知れませんね。

さて、この波津女史のインタビューに先立ちコミックマーケット代表の
米沢氏が他人事の様に当時の『現代用語の基礎知識』の
やおい」の定義について文句を言っておられる様子なのですが…
やおい」の定義含む漫画用語全般の項目監修を当時なさっていたと
明記されているのって、話して居られる当の米沢氏なんですよね^^;
世の中には、不思議な事が色々あるものです。