腐女子言端の内と外

腐女子腐男子関連彼是

門戸開放

最近、殊にウェブ上で絵師さんが季節の変わり目毎に
息切れする事が多い様に見受けられます。この分野に
限った事ではない様子ですが。
●○●
観客は常に移り気なもので、新しい萌えに伴う新機軸を
心待ちにするものです。慣れ親しんだ萌えの中に新鮮さを
求めると言う手間をかける方もいらっしゃいますが、
萌えは本来生鮮食品と似た様な部分がありますから、
出来れば新鮮な方が、とつい彷徨うのでしょう。
ですが新鮮さを追い求める反面、自分の慣れ親しんだ
味わいを求めるのも人間の常。
革新的なものを求めながら保守的…観客と言う立場は、
常にその矛盾を内包しているものではないかと思います。
ネット以前はその矛盾を心の中でじっくりと練り上げて
自分の嗜好の幅を拡げたり、自らが創作の場に出る為の
原動力を発揮する一助に出来ていた事もあったのでしょうが、
ネットが発言の場の主流になりつつある現在、吐き捨て
られたその矛盾は飛礫か撒き菱の様になっているだけに
過ぎないのではないでしょうか?
●○●
絵師さんは、仕事の依頼でない限りは自分の好みに我儘で
あって良いかと。自らの方向性に貪欲であって良いかと。
好みだけを尺度にした毀誉褒貶に疲れる事はありません。
それで絵の価値が下がる訳でも上がる訳でもないですし。
自分の好きな事を毀誉褒貶で諦めると言う選択は、傍から
見ていても辛いだけですから。