腐女子言端の内と外

腐女子腐男子関連彼是

薔薇の思い出2

性懲りも無く『薔薇族』絡みの追想なぞ。
古書店での閲覧等の記憶を元にしておりますので、
隔靴掻痒の感も御座いましょうがご容赦下さい。
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薔薇族』と内容的に張り合えそうな雑誌と言うと
世間的にはこれも大看板であった『さぶ』(サン出版
を連想しそうですが、筆者が回想するに思想面では
『ADON』(砦出版)が対抗馬であった様に思えます。
『さぶ』はどちらかと言えばビジュアル面重視で
あった様な感触がありますね。
『さぶ』は版元が『JUNE』と同じだった所為もあってか
耽美方面にやや近しかったのではありますまいか。
『JUNE』の増刊として『さぶ』の再録を中心とした
『ロマンJUNE』も発行されておりましたし。
『ADON』はその点、一見軟派に観える様な部分でも
思想的に確固たるものを持ってやっていた様な印象が
あります。出版側も投稿子もある面真面目だったのかも
知れません。漫画に拠る展開にも意欲的だった様な感が
あります。
『SAMSON』(海鳴館)や『The Gay』(雑民の会)も
垣間見ましたが筆者の中ではビジュアル面重視な雑誌と
言う分類がされていますね。後発の『G-men』(ジー
・プロジェクト)もそちらの括りです。『SAMSON』に
於いてはさり気無く漫画に拠る展開の欲目が感じられました。
これから恐らく『Badi』(テラ出版)には思想面及び
ビジュアル面(漫画方面含む)両方への期待が集まる
ものと思われます。上手にバランスをとって展開が
為されれば大丈夫でしょう。
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腐女子も、時にはこうして知る努力をするもので御座います。
努力をこれ見よがしに喧伝するのは些か趣味では御座い
ませんが、追想と言う事でご容赦下さいませ。