腐女子言端の内と外

腐女子腐男子関連彼是

尾崎への追憶

id:emifuwa:20040913#p1を拝読して郷愁を覚えましたので
こちらも追想
id:emifuwaさんが読んだ『独占欲』とは恐らく筆者が小耳に
挟んだ所の一番最初の『独占欲』ではないでしょうか?
『独占欲』には三つの版が在ったと聞き及んでいます。筆者が
直接眼にしたのはその内二つの版までですが*1
現行のカバーあり七巻組『独占欲』は完全に若島津×日向さん
もののエッセンスの凝縮となっていますが、筆者の知る
第二版『独占欲』(カバー無し五巻組*2。)はまだ日向さん
総受本的なお気楽さが少しは残っていましたからね。
反町も単なる見守りキャラじゃなくて、間男的なポジションに
いましたし*3
閑話休題
同人誌再録アンソロジーに掲載されてた作品だけ読んでたら、
確かに訳が判らないかも知れません。『つばさ百貨店』*4
再録された『十戒』にしても、『FIELDPARTY』*5に再録された
『汚れた純情』にしても、比較的大人しい部分を選んで再録
してある*6のですね。これらの作品は収録されて無い前後の方が
「濃い」のです。完全な形式でアンソロジーに再録されたのは
『だからさよならなんていわせない』*7程度では無いでしょうか。
筆者が尾崎南さんの作品に傾倒したのは、彼女の同人作品も
読もうと思えば読める環境に在ったからこそではないかと
思われます。実際、尾崎南さんの作品に逢ったからこの世界に
転んだと言う認識も自身持っておりますし。
こういってしまっては何ですが、読者であった筆者も若かったし、
尾崎さんも若かったのでしょう。
因みに『つばさ百貨店』の巻末座談会を見ますと、その時点で
尾崎南さんのキャプテン翼同人暦は一年だったとか。
そう言えば昔見た同人誌で、尾崎南ではなく南何某(名前を
失念しました)名義で本を出していますと言うコメントが
掲載されていた様な記憶があります。その同人誌にはCLAMP
参加前のもこなあぱぱさんも確か参加されてました。

*1:id:XQO:20040819参照。

*2:http://item.easyseek.net/item/28184562/参照

*3:理解者的なキャラクター設定ではなく、一緒にそう言うイケナイ遊びをしたいと言う感じだったのかなと回想。

*4:ふゅーじょんぷろだくと/87.1.24初版

*5:青磁ビブロス/88.7.7初版/ISBN:4882710021

*6:9/16追記:『十戒』については尾崎さん本人が『つばさ百貨店』の執筆者コメントで「ストーリーの真ん中ぶち抜いて前後くっつけました(汗マーク)」と言及。『汚れた純情』については言及なし。

*7:手元に無いので断言出来ませんが、ふゅーじょんぷろだくと『つばさ決勝戦』に再録だったかと。