絵を巡って
第二次ショタブーム*1の影響かどうか判りませんが、
レンタルお絵描きBBS*2の空きが中々出ない様です。
昨今ではCGI自体を自分のサイトに設置する人も
ちらほらといらっしゃる様ですが。
絵を観るだけではなく自分で描いてみたいと言う欲求は、
何時の時代になっても変わるものではありません。
お絵描きBBSはネット普及の中で発生したその欲求を
理想的な形で実現できるうってつけのツールでした。
デジタル環境で絵を描く為のアクセサリーは一通り揃って
いますしね。
お絵描きBBSで練習を積んで才能を開花させ、絵師*3として
認識される様になった人も増えて来た様です。
絵師が増えれば当然の如く毀誉褒貶する人も自然に増える
のですが、どうもその毀誉褒貶の仕方に眉を顰めてしまう
事が多くなってきました。
自分の好みが世間のスタンダードの如く仰って注文ばかり
つけ、好みに合わないものは徹底的に排除しようとする、
と言うのは評価と言うよりは難癖に近いものだと傍から
見ていて思うのですけどね。
絵師さんとても最初は自分と同じ人間と言う認識を綺麗さっぱり
PCのデスクトップのゴミ箱にでも捨てていらっしゃるん
でしょうか、そう言う人は。
同じ偉そうに振舞うなら、絵師さんを育ててみようと言う
太っ腹でもお見せになれば風采も上がりましょうに。好み
ばかり消費しようと言う虫の良さばかり見せられては、ねぇ。
言葉を巡って
言葉…小説に関して言えば、流行と言うのは特に無い様に
思えます。紙の上に定着していたものが電子の世界に移行した。
それだけの事です。
強いて言えば、詩と小説の区別を学び忘れた方が時々観掛け
られると言うのがインターネット普及後の変化でしょうか。
掌編や短編を書くにも、それなりの下地は要るのですよ。
少年の、物語
死にぞこないの青(幻冬舎文庫) | |
乙一〔著〕 出版社 幻冬舎 発売日 2001.10 価格 ¥ 480(¥ 457) ISBN 4344401638 bk1で詳しく見る |
ようやく読む機会を得ました。実に良い歯応えでした。
で、山本小鉄子さんによるコミック版『死にぞこないの青 暗いところで待ち合わせ(バーズコミックススペシャル)』も
読んでみたのです。こちらも実に上手い。コミカライズの妙、
とくと拝見しました。
死にぞこないの青(バーズコミックススペシャル) | |
乙一原作・山本小鉄子作画 出版社 幻冬舎コミックス 発売日 2003.09 価格 ¥ 620(¥ 590) ISBN 4344802918 bk1で詳しく見る |
さて、問題です。
あなたが書店員でこの2点を並べて何処かに配置しなさいと
言われたとします。あなたはどの売り場にこの本を配置しますか?
書籍に関してあなたは以下の予備情報を得ています。そしてあなたはこの2冊を、一度きっちりと読んでいます。
筆者は、時期と合わせて考えて『夏休みの読書感想文』コーナーを
作り、そこにこの2冊を配置すると答えを導き出しました。
読まないで予備情報だけで判断していたら…読むと言う作業の
重要性を改めてこの作品によって知らされました。