絵を巡って・補足
海外での話ですが、絵を描く人向けにギャラリーとBLOGが
一体化したシステムを供給している所もあります。
deviantART: where ART meets application!
http://www.deviantart.com/
こちらのサイトから供給されたシステムを使い、日本で言う
ネット同人の活動を展開している人が増えている様ですね。
共有絵板で絵師としての腕を磨き、このシステムと出会って
サイト持ちになった人や、自サイトのギャラリーと日記を
こちらに移し、予備サイト的に利用している人も居る様です。
ここで紹介するシステムですから当然やおいサイト的な展開を
されている方もいらっしゃいます。筆者は20人程の利用を
確認しております。概ねlime以上lemon直前*1と言う感じ
でしょうか。中にはコスプレサイトとして展開されている
方も居る様です。
絵を愉しみながら同時にBLOG間での交流も愉しんでいる
様子が窺えて、観ているこちらも愉しくなる様なシステム
ですね。筆者も絵の腕はそうそう無いですが(画像参照)、
言葉の壁さえクリアできていれば参加した、かも知れません。
交流の快感
海外サイトを幾つか巡っておりますが、その内容のレベルたるや
本当に天地雲泥地獄極楽の格差があります。内容的にも、技術的にも。
それでも彼等彼女等は愉しんでいる様子なのですね。
むしろ愉しみの前には壁なぞ最初から無いよと言いた気です。
海外の人にとってYAOIとは秘め事より先にコミュニケーションの
道具であると言う意識が強いのかも知れません。
「YaoiGirl?じゃあ一緒に愉しみましょう!」と言う感じでね。
常盤易成さんの『働く少女』に併録されていたエッセイマンガで
同人誌がバイクのツーリングみたいに開かれた趣味になっている
事を危惧している場面が在りました*1が、まさに現在の海外はそう言う
状況になっているのでは無いでしょうか。
日本国内に於いても(派閥は多少ありますが)そう言う気分が
何処かに在る事は否定できません。
それを是とするか非とするかはそれぞれがどう言う風にやおいと
関わり愉しんでいるかによるのでしょうけど。
働く少女/常盤易成(ときわ・かねなり)/光風社出版 1995.12.25初版 ISBN:4875199724
内憂内患
マンガ産業論 | |
中野晴行著 出版社 筑摩書房 発売日 2004.07 価格 ¥ 1,680(¥ 1,600) ISBN 4480873465 bk1で詳しく見る |
外側の人に改めて言われないと、マンガの内側の人達は足元の危うさに
気付けなかったのかな、と。少なくとも、類型の発言は今までにも散見
された筈です。ただここまでまとまった形になっていなかっただけで。
マンガ評論の場に居る人がこの種の本を著したのを見た記憶が無い、と
いうのも脱力の一因ですが。
流通の現場と言うよりは、マンガに関わる方々にきちんと読んで戴きたく。
読者は、良い作品が欲しければどの様なルートを辿ってでも本を欲します故。
求む:季刊・富樫義博
誰とも無く呟いておきます。
「HUNTER×HUNTER」連載、あのままでは
作品が殺されても仕方ないでしょう。
販売:集英社、発行:富樫義博という形式で
季刊にしてしまっても良いのでは?